相沢友子さんは著名な脚本家で、ミステリと言う勿れやセクシー田中さんなどの人気作品を手掛けています。
一方で原作のある作品のストーリーなどを大きく変えた脚本を書くことから、原作クラッシャーとも言われています。
相沢友子さんが原作クラッシャーといわれる理由について、調査してみました。
脚本家の相沢友子が原作クラッシャーと言われる理由5選!
相沢友子さんが原作クラッシャーと呼ばれる理由は、過去に脚本を担当した作品で原作から内容を大きく変えたことが関係しています。
特に原作と脚本が大きく違ったとされている作品は、以下の5つです。
- セクシー田中さん
- ミステリーと言う勿れ
- ビブリア古書堂の事件手帖
- さんかく窓の外側は夜
- 鹿男あをによし
『セクシー田中さん』については、原作者の芦原妃名子さんが、ドラマ化にあたって出していた条件を逸脱するストーリーの改変に悩まされていたことがわかっています。
一体どのような改変があったのか、詳しく見ていきましょう。
恋愛要素を盛り込みすぎ
『ミステリと言う勿れ』では、原作にはなかった女性刑事の風呂光→主人公の恋愛要素が盛り込まれました。
風呂光を無理にヒロインにしようとしているストーリーに、批判が殺到していたようです。
同作は、ミステリー、人間ドラマなので、恋愛要素がなくても十分楽しめます。
放送枠が月9だったので、恋愛必須になってしまったのでしょうか。
『セクシー田中さん』でも同様に原作にはなかった恋愛要素が取り入れられてることに対して、原作者である芦原さんが苦言を呈していました。
主人公の性別を変える
『鹿男あをによし』では主人公の同僚藤原くんの性別が女に変更されていました。
原作ファンからはがっかりの声が多数ありました。
原作は主人公含めたキャラクターが男ばかりだったので、主人公の性別を変えて、恋愛要素も盛り込まれて、げんなりした人も。
キャストやスポンサーの影響もあったのでしょうか。
主人公の髪型を変える
『ビブリア古書堂の事件手帖』では、主人公の栞子の髪型は原作では黒髪ロングだったのに対し、ドラマではショートカットの剛力彩芽さんが演じることとなり、作品のファンから非難が殺到しました。
原作のキャラクターと全く同じ顔の人をキャスティングすることは不可能ですが、キャラの雰囲気に近づける努力はすべきではないかと思います。
見た目の中でも、髪型は比較的近づけやすい要素なのに、あえて真逆?の短髪だったため、違和感があったのは否めません。
キャラクター設定を変える
『セクシー田中さん』では、原作者の芦原さんが、個性の強い各キャラクター(特に朱里・小西・進吾)が原作から大きくかけ離れた別人のようなキャラクターに変更されてしまったと訴えていました。
『さんかく窓の外側は夜』は、映画では先生(宗教家)の名前がオリジナルで設定されていたり、恋愛要素が加わりヒウラエリカがヒロイン的なポジションになったり、エリカの母親が亡くなった設定だったり…。
BLっぽい絡みも一切なくなっていました。
作品の個性がなくなり、平凡な作品になってしまったと感じた人が多かったようです。
重要なシーンをカットした
『セクシー田中さん』では、原作者の芦原さんが、「性被害未遂」「アフターピル」「男性の生きづらさ」「小西と進吾の長い対話」など、ストーリーの核となる部分がまともに描かれていないことを嘆いていました。
脚本家の相沢友子の原作改変は何が問題?
相沢友子さんが脚本を担当された作品で、原作のストーリーや設定が大きく変更されたことで、批判が出たことは、過去に何度もあったようです。
では、原作をそのままドラマ化、映画化すればいいというわけでもなく、映像化するために構成を見直したり、ストーリーを手直しすることは、脚本家の大切な仕事です。
では、なぜ相沢友子さんの改変は批判されているのでしょうか。
原作へのリスペクトが感じられない
原作を尊重した改変ではなく、原作の流れを無視した改変がされている!という声が多いです。
原作者は、作品や登場人物は子供のように大切に思っています。
意図しないストーリーやキャラ設定にされてしまうことで、作品を否定されたような気持ちになるのはわかります。
ただ、ストーリーの決定はスポンサーの意向なども関係するので、脚本家個人の問題ではないと思われます。
原作者の意向を汲んでいない
複数の原作者が、原作者の意向を無視した脚本になっていると感じていたようです。
『セクシー田中さん』は、漫画に忠実にする、ドラマの終盤のあらすじやセリフは原作者が用意したものを変更しないで取り込むなどの条件のもと、ドラマ化することになりました。
しかし実際は、毎回大幅に改変された脚本が提出され続け、最終的には原作者が脚本を書かざるを得ない事態となりました。
これは脚本家だけではなく、制作サイドの対応に問題がありますね。
まとめ 脚本家の相沢友子は原作クラッシャーで原作者へのリスペクトなし!?
脚本家の相沢友子さんが原作クラッシャーと言われる理由を調査しました。
脚本のストーリーやキャラ設定が原作と違ったり、原作者の意向を無視した改変があったということが問題視されているようです。
これは脚本家だけの問題ではなく、制作サイドが原作者の意向をきちんと脚本家に伝えられていなかったのかもしれません。
ストーリーや設定を改変することでドラマが面白くなることもあるので、改変自体が悪いわけではありません。
相沢友子さんの脚本作品では改変が多かったようなので、原作とドラマは別物として考え、売れる映像作品にするためのアレンジに力を入れていたのかもしれませんね。
今後は、番組サイド(脚本家含む)と原作者の両方が納得できる作品作りを目指してほしいと思います。